胡蝶蘭の選び方、贈り方、購入方法、管理の仕方について
お祝いごとにギフトで贈る胡蝶蘭(こちょうらん)について。コチョウランの選び方や贈り方、購入方法をわかりやすく解説します。
胡蝶蘭(こちょうらん)の選び方や贈り方、購入方法などについて。法人ギフトや各種お祝いごとで贈る胡蝶蘭(こちょうらん)。良い蘭の選び方や贈り方、購入方法がわかります。良い蘭を贈れるように要点をチェックしておきましょう。
Contents
胡蝶蘭(こちょうらん)はどんな花?
「幸福を運んでくれる花」という花言葉があり、お祝いごとの贈答花ギフトとして利用されることの多い花です。
原産地はフィリピンから台湾(東南アジア)です。気温差のある日本では温室栽培により一年中流通しています。
胡蝶蘭(こちょうらん)には色や形など数万種があり、サイズは大輪系、中輪系、小輪系と分類されています。
胡蝶蘭は鑑賞期間が長く、数ヶ月間楽しめる品種や色や花姿が多種多様にあります。
花が終わった後にお手入れすることで再び花を咲かせることができるなど、愛好家の多い植物でもあります。
日本では法人間の贈答用ギフトに多く用いられることが多い花として有名ですね。
縁起の良い花言葉を持ち、品の良い花姿であることから、お祝いごと全般に人気の花となっています。
胡蝶蘭(こちょうらん)の色と本数、選び方
胡蝶蘭(こちょうらん)の種類と基本的な選び方を紹介。贈り物や自分で購入して育てるときの参考にしてください。
白系
最も利用されている色です。白色胡蝶蘭は潔癖、平和、祝福、勝利といったポジティブイメージがあります。
お祝いごと全般に適した色になります。色選びに迷ったときは白系がおすすめです。
ピンク系
ピンク色は愛と女性を象徴する色です。また、感謝や愛をつたえる意味もあり、記念日や誕生日などの用途に適した色となります。
思いやり、優しさなどをイメージさせる用途に向けたギフトなどに選ばれています。
白赤系
花びらの中心が濃いピンク色になっている種類です。セミアルバ、リップスティック、赤リップと呼ばれることも。優雅で可憐な花びらをした紅白色がお祝いの贈り物に選ばれています。
色チェックポイント
白系は最も生産量の多い種類のため手配しやすい色です。
ピンク系と白赤系は生産量の少ない種類になり、在庫切れしている場合があります。
3本立
最も利用されている本数です。一鉢に植えられている株の数が3株になります。
値段的には、1万円台から3万円台になります。
5本立
よりボリューム感のある本数です。一鉢に植えられている株の数が5株になります。
値段的には、3万円台から6万円台になります。
10本立~
特別な用途(10周年など)に利用されている本数です。一鉢に植えられている株の数が10株になります。
値段的には、10万円台から15万円台になります。
本数チェックポイント
本数は3本立がギフトとして最も一般的です。値段の違いは、株(本数)の違いと1本の茎に付いている花数の違いになります。
株の見分け方・選び方
良い株
・葉が固くしっかりしている
・葉の枚数が多い
・緑色で色あせや黄色く変色していない
もっと気軽に贈りたい!手軽に楽しめる!中輪~小輪系胡蝶蘭(こちょうらん)
胡蝶蘭(こちょうらん)には大輪系、中輪系、小輪系とありますが、値段を抑えた中輪~小輪系も人気です。
花びらのサイズが約4~7センチ程度の小ぶりな花姿で、全体的な鉢姿も小さめなので飾るスペースも選ばず、どこでも楽しむことができます。
中輪~小輪系こちょうらんの特徴としては、大輪系に比べて値段が安いことから、相手に気を使わせたくないときにおすすめです。
花姿が可憐なイメージがあり、1本の茎に付いている輪数が多く、日持ちも良いため3ヶ月前後は咲き続けてくれるなど人気のタイプです。
花色のバリエーションもあり、水やりは10日間に1回程度で済むため、管理の苦手な男性向けや、自宅ではじめて育てたい初心者の方にもおすすめです。
胡蝶蘭(こちょうらん)の贈り方
胡蝶蘭(こちょうらん)の贈り方として最も多いのが新装開店のお祝いギフトや企業の開業祝い、移転祝い、就任祝いなどです。
冠婚葬祭で個人から個人へ、会社から会社へなど贈答用の花ギフトとして利用されることの多い花です。
ラッピング
花には用途に合わせてラッピングをつけます。
お祝い用とお供え用はラッピングの仕様が異なりますので、注文時に伝えるようにしましょう。
名札
花には熨斗(のし)の代わりとして付けるのが名札(立札プレート)です。
表書きは用途に合わせたものを書きますが、どのように書くかわからないときはお祝いなら「祝」「御祝」とすることでお祝いごと全般に使えます。お供えの場合は「供」「御供」が一般的です。
届け日
お祝いごとなら前日か当日に届くようにします。お供えなどの場合は、自宅宛ならすぐに送っても問題ありませんが、葬儀会場宛なら日程に合わせて送るのが一般的になります。
胡蝶蘭(こちょうらん)の購入方法
花屋やデパートで直接購入する方法からネット通販、カタログ通販など購入の仕方は色々あります。
実物を見て購入するなら店舗がおすすめですが、胡蝶蘭(こちょうらん)は高額なため、店頭に在庫がない場合もあります。
ネット通販やカタログ通販では蘭の商品画像を見て購入できますが、花の状態や大きさなどのボリューム感が確かめられません。
では、どこで購入するのが良いか?
おすすめはネット通販になります。
胡蝶蘭(こちょうらん)のネット通販の中でも販売実績の多いサービスであれば、利用者が多く良質な蘭の花を販売していると判断できます。また、生産地の情報を販売ページに掲載しているネット通販であれば、安心感がありますので選ぶときの参考にしてください。
胡蝶蘭(こちょうらん)の水やり
7~10日に一度の頻度で鉢底から水が流れ出すくらいたっぷりと与えます。目安としては、水苔の場合は苔を触って乾ききった状態、バークチップは水はけが良いので1週間に一度与えます。
過度に水やりをしてしまうと鉢の中で根腐れを起こす原因になりますので注意しましょう。
また、水切れを起こすと葉にシワが表れ始めます。葉がこの状態になると元に戻ることはありません。
かといって水を与えすぎると根腐れを起こして水を吸わなくなってしまいます。
カレンダーにチェックするなどして適度な頻度の水やりを心がけてください。
管理する場所
室内の空調の風や直射日光が当たらない明るい場所が適しています。
なるべく場所を動かさないのがポイントです。
温度の管理
温度が年間を通して最低15度以上、最高30度以下になる場所で管理するのがおすすめです。
花が終わった後の育て方
花が終わった後の手入れ方法
花びらがしおれて全て落ちたら、茎を切る剪定(せんてい)を行います。
どこを切るかですが、茎の節目を下から数えて2節目の少し上で切ります。
切ったところから2番目の花芽が枝分かれして伸びていき、この茎についた花が咲くことがあります。
2番目に咲いた新芽の花が咲き終わりましたら、今度は株元の近くから茎を切ります。
肥料を与えて育てると、次回はより花付きが良くなることがあります。
(※株元で切ることがポイントです。途中できると弱い茎が成長して花芽がつかないことがあります。)
花が終わった胡蝶蘭(コチョウラン)でも、葉が活き活きしていたらまた花を咲かせることができます。
置き場所をなるべく変えずに、花が咲いていたときと同じように管理してみてください。
葉の状態で健康チェック
黄色く変色し始めた葉が表れたら、その葉だけ取り除きましょう。
歯の根元が弱っていますので、左右に動かせば黄色い葉だけ抜くことができます。
直射日光の葉焼けに注意!
日光が直接葉にあたると葉焼けしてしまいます。あたった部分が黒くなったり、白っぽくなったりします。
なるべく直射日光があたらない場所へ移しましょう。